カスタマーエンジニアと呼ばれる当社の職種は、「端末機(発券機や払戻機)の保守・運用」と、「集計センター(PCやサーバー類)の保守・運用」、「公営競技場の運営サポート責任者」と大きく分けられます。どの仕事も、担当する公営競技場に常駐して行なう仕事。各競技場につき3~10名の当社スタッフが在籍しており、チームで連携して進めています。
公営競技場の投票所において、馬券や車券などを発券する端末機や、レースに賭けたお金の払戻しを行なう機械のメンテナンス業務を手掛ける仕事です。
レース開催がない保守日は、機器の清掃・点検作業がメイン。レース開催日は、待機場所でマシンの状態を監視し、巡回点検を行ないます。開催日には、大勢のお客様が投票券を購入しに列を作られるため、「投票券が詰まった」「機械の調子が悪い」といったトラブルが発生する場合も。その際は、機械の修理を迅速に手掛けます(1日5~6件のトラブルに対応)。
入社後は作業手順を覚える努力が必要ですが、一人前になればトラブル対応は15分ほどで完了できるようになります。レースの待機中は、資料作成や運営スタッフの手伝いをすることも有り。ライセンス資格取得に向けた勉強など、スキルアップに励むこともできます。
集計センターとは、公営競技場の中枢システムがある部門のこと。投票券のオッズや払戻し金額といったデータの集計・計算や、投票所の発券開始・締切の管理、全国の場外開催場とのネットワーク管理、場内にある大型表示装置(スクリーン)に映す情報や映像の管理など、業務は多岐にわたります。
レースの開催が1日無事に終わるように、競技の進行をシステム面からサポートする仕事とも言えます。システムの保守・メンテナンスを通して、スムーズなレース開催を実現できるように、各競技場ではチームで一丸となって保守運用が進められています。
公営競技場を運営している施行者様(地方自治体)から、“ファンに愛される競技場を運営するためのアイデア”が求められる機会も多いのが、東海エンジニアの特徴。端末機の保守・運用や集計センター業務の運用・管理だけにとどまらない幅広い業務を手掛けています。
例えば、その1つがファンサービスの企画提案。公営競技を主催している施行者様(地方自治体)からは、「どうしたら、新規のファンがもっと増えると思いますか?」と相談されることも多いのです。そんな時は、通常業務の傍らで、若手スタッフに意見を求めながらアイデアベースで企画を提案しています。最近の提案事例では「婚活ケイリン」。特別観覧席に婚活シートを設けて男女の出会いを演出し、競輪を観戦しながら仲を深められるようにしたイベントでした。このようにして、施行者様とタッグを組んで、ファンに喜ばれる競輪場づくりをサポートする1面も、私たちの仕事にはあります。
競技場に富士通製のシステムが納められているからといって、富士通グループの当社がずっと保守・運用に携われる保障が100%あるわけではありません。競技場では数年に一度、運営コストを見直すために、システムのリプレイスを検討される時があります。もちろん、どんなシステムを納入するかは競技場を運営する施行者様が決めること。ですが、当社に限っては、他社にリプレイスされたことが一度も無いのです。
その理由は、端末機やシステムをサポートする社員一人ひとりの頑張りが評価され、施行者様との信頼関係が築けているからに違いありません。これまでに、施行者様から競輪場の売上アップやコストダウンのアイデアが求められ、それに応えてきた結果なのです。昔は端末機の保守しか手掛けていなかった当社が、今では競技場運営に関わる業務を包括的に手掛けられる程に業務の幅も拡がっている。社員一人ひとりの日頃の成果の積み重ねの結果です。